成人T細胞白血病(ATL)とHAM〜本の紹介〜

平成20年12月に、ATLシリーズとして鹿児島・奄美の本 図書出版 南方新社さんから本を出させていただきました。

読んでくださった皆さん、ありがとうございます。


さて、今日は同じATLシリーズ1として出版された本をご紹介します。

成人T細胞白血病(ATL)とHAM (ATLシリーズ1)

成人T細胞白血病(ATL)とHAM (ATLシリーズ1)



著者の吉嶺明人(よしみねあきと)さんは、
南日本新聞社を定年退職され、
様々な地域の課題に取材、執筆を行っている方です。


この本は、私たちのような一般向けに書かれた解説書なのですが、
複雑で難しいことをわかりやすく書かれていて、とても読みやすく、
病気のことを理解するのに最適な本だと思います。


1970年代、まだHTLV-1関連疾患(ATLやHAM)が発見されていない
ころからの医療関係者の方々の研究によって、
病気や感染のメカニズムが発見される様子が詳しく書かれているのが
私は興味を持ちました。
また、母子感染のデータや取り組みが詳しく書かれていますので、
母乳制限の考え方のヒントになると思います。


私が特に驚いたのは、発症予防の面で、緑茶やヤクルトの飲用実験により
ウイルスの数十パーセントもの減少が確認されたり、
HAMの症状が緩和されたりといった結果があったことです。


緑茶やヤクルトを飲んで発症を抑える、という可能性がある!


なんとも希望が持てると思いませんか?


ぜひ皆さんにお読みいただきたい一冊です。




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