ATLの治療薬ができた!


(2月2日 毎日新聞社ウェブサイト 毎日jp
http://mainichi.jp/select/science/news/20120202ddm003040113000c.html



これは、

協和発酵キリンが開発した「ポテリジオ点滴静注」(一般名モガムリズマブ)を
成人T細胞白血病(ATL)の治療薬とすることを、
厚生労働省の薬事・食品衛生審議会医薬品第2部会が承認した

という、ニュースです。


記事によると、早ければ年度内に正式承認されるとのことです。


みなさんご記憶に新しいと思いますが、
この薬に関しての西日本新聞社の記事です。
↓↓↓

2011/04/27付 西日本新聞朝刊
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/feature/article4/20110427/20110427_0001.shtml


以上のニュースは、ATL患者またはキャリアの方々にとって
希望の灯ともいえると思いますが、
ただ、いくつか注意しなければならないことがあるようです。


これは、「ATL患者の会」の中で出た話なのですが、


・今回のニュースは、“製造販売を承認していいという
意見をとりまとめた”というものであって、
まだ販売承認はなされていない。


・診療報酬表に収載されないと保険適用にならないため
実際の治療では使えなく、この手続きが済むのは、もう少し先になる。


・今回の治験の対象が再発患者に限られていたため、
当面は、ATLを再発した患者にしか使えない。
(次のステップとして、通常の患者を対象とした治験を経て、
一般患者用にも使用承認がなされることになる)


「この薬が使えることを心待ちにしている方が
たくさんいらっしゃいますが、
実際に使えるようになるのは諸手続きが済んだ先のことであることを、
正しく理解しておかなければなりません」

とATL患者の会 主宰の浅野史郎さんもおっしゃっています。

浅野さんは骨髄移植でこの病気を乗り越えた方ですので、
皆さんの薬を待ち望むお気持ちと同じお気持ちだと思います。


私は病気を経験していませんが、私の父が発病した10年前を考えると、
医療のものすごい進歩を目の当たりにしたという気がします。




この病気にかかわりながら
これまでがんばってきた皆さん、

更なる希望を持ち、乗り越えていきましょう。