告知

今まで自分には関係のないと思っていたガンが、私達家族にもっとも身近なものになってしまいました。

先生から父も含めて私達家族に病気の説明がありました。

ATL(リンパ腫型)と言われました。

リンパ節は腫れていないが、脾臓が非常に大きくなっている。
(写真をみると、お腹の前の方まで大きくなっていました)実は脾臓もリンパ節に含まれるものなのだと。今のところ脾臓以外に腫瘍は認められないので、脾臓そのものにある腫瘍を治療していくために、今後CHOPの点滴を三回行う、ただ父は糖の状態がよくないので、CHOPの中でもプレドニンは抜くだろうと。
これからの一ヶ月間で三回行い、その後脾臓を摘出することになるそうです。

治療中・治療後に起こりうる副作用などについても説明を受けました。
エンドキサンは腎臓にダメージを与えることもある。アドリアシンは心臓にダメージを与えやすい。十五回使えば毒性がでるが、この度は三回の使用なので、どうか?ということ。オンコビンは便通がわるくなるということ。治療後半年位に手のしびれがでることもある、脱毛、骨髄抑制(出血傾向)、食欲がおちる、吐き気、肝障害(これに関してはいつも血液を調べていくそうです)、人によっては治療後に白血球が下がることがある、その対処方法は二日に一回皮下注射をする……など。

今私が聞いている各種の数値は、
10月5日 カルシウム 16.4
HbA1C(血糖値状況を表す数値) 10.1
  6日 カルシウム 15.0
  7日 カルシウム 13.6
  8日 カルシウム 11.8
  11日 カルシウム 9.8
IL-2R(T細胞の活性化の消長を示す指標) 52874
PTHrp(副甲状腺関連蛋白質) 310.1
PTH-INTACT(副甲状腺ホルモン) 10未満
HTLV‐1(ATLウィルス)抗体 PA 2048

すべて正常値からかけ離れているようです。

でも、このCHOPの点滴で効果があれば、摘出時に腫瘍が減っているかもしれませんよね。肺や消化管への転移がないかもしれませんよね。

掲示板でがん治療専門の医師の方から下記のアドバイスをいただきました。

「今は続々ATLに対する新規の抗ガン剤が抗体療法を含めて開発されています。保険認可されたものでも、DCFやMST-16という薬が最近使えるようになりました。ATLの治療は日進月歩です。通常の治療法で持ちこたえている間に次々最新の治療法、抗ガン剤が開発されている病気です。決して諦めないで正しい治療法を受けれますことを御祈念します。」

この日私は、父の生命力とこの言葉を信じ、絶対に諦めないと自分に誓いました。また、同じATL患者さんの妻のHさんという方からもメッセージをいただき、非常に勇気付けられた日でした。Hさんによると、骨髄移植で元気になられた方、化学療法だけで元気になられた方がいるとのことでした。