散歩の途中

ゴールデンウィーク二日目の我が家。

夕食を終えて、子どもたちはそれぞれの部屋で携帯電話やDSで遊んでいて、私はダイニングで読み物をしていたところ。
娘が携帯で誰かと話しながらベランダに出て行き、
「えっ?来てるの?どこにいるの?」
「あっ、いたいた、おーい!」
「うちに寄ってく?」
……なーんて言ってるから、友達が近くまで来たのかなぁ?と思いながらダイニングからみていたら、
「お母さんおいでよ!ほら!あれあれ!」
私に紹介するつもりか?友達は男か?女か?男なら「うちに寄ってく?」なんて言わないよね。いったい誰だ?……5秒位であれこれ考えながら、ベランダに出てみると、相手は私の父でした。もう外は真っ暗なのに、
「おーい!今、散歩してるんだー!」
って叫んでいます。ここまで歩いてくるのに、きっと何十分間もかかっていたと思います。
いきなり何を思って暗闇を歩いているのか、不思議です。が尋ねてみると、父は、病院の先生に言われて歩くことにしたのだとか。
ただ、足もとがちょっと不安定でしたよ。歩くのは健康維持によさそうだけど、あまり無理しないでくださいな。
父上様 よろしく』